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管理画面にメニューを追加して、記事に文字列を追加してみる:【18日目】WordPress1日1プラグイン

更新日:

ようこそのお運びで、厚く御礼申し上げます。
18日目です。そろそろ管理画面を一度あたってみたいと思ったので、今回は管理画面にメニューを追加してみたいと思います。

管理画面にメニューを追加して文字列を入力し、すべての記事の末尾に文字列を追加してみる。

管理画面の左メニューに”テキスト追加”というメニューを作成し、そのページで文字列を入力します。そのページに書いた文字列が、すべての記事に追加される」というプラグインを作成してみます。

「記事の末尾に文字列を追加」は一日目に作成しました
今回はそれをもうちょっとカスタマイズしてみます。

ということで、今回必要な機能は以下の通りです

  1. 管理画面の左メニュー「テキスト追加」の作成
  2. 管理画面の文字列入力ページを作成
  3. 文字列を入力した後の更新処理
  4. 入力した文字列を取得し、すべての記事の末尾に追加する

管理画面
140203-0001

記事ページ
140203-0002

まずは、functions.phpに書いてみます。

では、今回はクラスを定義して、functions.phpに以下のコードを書きました。


//オブジェクトを生成
$addText= new Paka3AddText;

//クラス定義
class Paka3AddText {
  //コンストラクタ
  function __construct() {
    add_action('admin_menu', array($this, 'adminAddMenu'));
    add_filter('the_content',array($this, 'paka3_addtext'));
   }

  //管理メニューの設定
  function adminAddMenu() {
    add_menu_page('テキスト追加ページだよ','テキスト追加',  'level_8', __FILE__, array($this,'addText_option_page'), 'dashicons-smiley', 6);
  }

  //表示する内容と処理
  function addText_option_page() {
  //**管理画面「テキスト追加」ページに表示する内容
  //1.入力値"paka3_add_text"があった場合の処理

   if(isset($_POST['paka3_options']) && check_admin_referer('paka3addtext')){
        //更新処理処理
        $opt = $_POST['paka3_options'];
        update_option('paka3_options', $opt);
        //更新メッセージ
	echo '<div class="updated fade"><p><strong>';
	_e('Options saved.');
	echo "</strong></p></div>";
   }
  //2.値の設定
    $opt = get_option('paka3_options');
    $add_text = isset($opt['text']) ? $opt['text']: null;

  //3.表示する内容(HTML)

    $wp_n = wp_nonce_field('paka3addtext');
    echo <<<EOS
       <div class="wrap">
         <h2>記事の末尾にテキストを追加</h2>
         <form method="post" action="">
	 {$wp_n}
          <table class="form-table">
           <tr valign="top">
             <th scope="row"><label for="add_text">追加するテキスト</label></th>
             <td><input name="paka3_options[text]" type="text" id="add_text" value="$add_text" class="regular-text" /></td>
           </tr>
           </table>

           <p class="submit"><input type="submit" name="Submit" class="button-primary" value="変更を保存" /></p>
         </form>
       </div>
EOS;
  }

   //入力した文字列を呼び出す関数
   function get_text(){
     $opt = get_option('paka3_options');
     return isset($opt['text']) ? $opt['text']: null;
   }

  //記事の末尾に文字列を追加する
  function paka3_addtext($contentData) {
     if(is_single()){
        return $contentData."<h3>".esc_html($this->get_text())."</h3>";
     }
    return $contentData;
   }
}

ポイントはどこ?

今回は管理メニューを作成するのが初めてなのでまずは、詳しくは以下のサイトからまず確認。

  • WordPress Codex日本語版:管理メニューの追加を参照
    それを読むと以下の項目が必要だそうです。

    1.メニューを作成するコードを含んだ関数を作る
    2."admin_menu"フックに上で作った関数を登録する
    3.メニューがクリックされたときに表示されるページのHTML出力を作る

それでは順に、ソースを確認していきます。

  • オブジェクトを生成
    $addText= new AddText;
  • コンストラクタの管理メニューのアクションフックと、記事に文字列を追加するフィルターフックを実行します。まずは、2つの命令を呼び出しと思ってください。
  • add_menuに作った関数adminAddMenuを登録する。
    function __construct() {
       //WordPressに「新しいページを作ったよー」ってお知らせする命令。
       add_action('admin_menu', array($this, 'adminAddMenu'));
       //文字列を追加する
       add_filter('the_content',array($this, 'paka3_addtext'));
    }
  • 管理メニューの設定
    //メニューの呼び出し
    function adminAddMenu() {
    add_menu_page('テキスト追加ページだよ','テキスト追加', 'level_8', __FILE__, array($this,'addText_option_page'), 'dashicons-smiley', 5);
    }
  • トップレベルのメニューを追加するにはadd_menu_pageを定義する

    add_menu_page($page_title, $menu_title, $capability, $menu_slug, $function, $icon_url, $position );

    アイコンや順番等の値は、こちらで確認してください。
    WordPress Codex:add_menu_page

  • 管理画面に表示する内容と更新処理を設定します。
    function addText_option_page() {
    //管理画面「テキスト追加」ページに表示する内容
    //1.入力値"paka3_add_text"の正しい値がある場合の更新処理
    ・・・
    //2.値の設定
    ・・・
    //3.表示する内容(HTML)
    ・・・
    }
  • セキュリティ対策:以下のふたつは組み合わせて使う1.check_admin_refererは管理画面から正しく更新されているか、またnoticeに正当性があるかチェック2.wp_notice_fieldは他のサイトからではないということを認証する(form内に記述)
    WordPress Codex日本語版:wp_notice_field
    ※詳しくは別の機会で調べてみようと思います。
  • get_option
    optionsデータベーステーブルから、指定したオプションの値を取得
    値がない場合はFALSEを返す
  •  入力した文字列を取得する関数を作成
       //入力した文字列を呼び出す関数
       function get_text(){
         $opt = get_option('paka3_options');
         return isset($opt['text']) ? $opt['text']: null;
       }
    
  • 記事の末尾に文字列を追加する処理を行います
    function paka3_addtext($contentData) {
         if(is_single()){
            return $contentData."<h3>".esc_html($this->get_text())."</h3>";
         }
        return $contentData;
    }

    ・引数「$contentData」は記事本文です。
    ・作成した文字列を呼び出す関数get_text()を呼び出す。$this->get_text()

コードをプラグイン用のファイルにします

それではfunctions.phpに書いたコードを消して、
paka3AddText.php」というファイルを作成し、以下のコードを記入します。

このファイルを[wp-content]>「plugins」ディレクトリに入れ、管理画面で有効にして完了です。

今回のまとめ

今回ははじめて、管理画面を作成してみました。今回は一気に作ってみたので、まだまだ使い方が「?」の部分があったりもして、ちょっと時間がかかってしまいました。「?」の部分はやはりデータベースの登録についてでしょうか…。まだちょっと勉強が必要そうですが、今回のサンプルはこれで良さそうです。
しばらく慣れるために、ちょっとずつまた作成していこうと思います。ペース配分が難しいですが、また次に行ってみましょう。お後がよろしいようで。

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